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3D音声ブラウザとは?

3D音声ブラウザとは?

晴眼者がウェブページを閲覧する際に用いるブラウザの代わりに、視覚障害者のかたは音声ブラウザを用います。音声ブラウザは、ウェブページを音声で読み上げる視覚障害者向けに作られたソフトであり、通常の本文は男性音で読み、リンクでは女性音で読んでリンクがあることを伝えたり、ウェブページ上の写真やイラストは、その代わりにつけられた文字の説明を読み上げるといった機能が装備されています。

弊社で開発中の3D音声ブラウザでは、音声ブラウザが持つ音声出力の機能に音源の方向感を立体的に表わす方法を加えました。この方法により、音源の方向感という新しい次元が加わり、ウェブページのデザインやページ構成を知ることが可能になりました。

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3D音声ブラウザの特徴

3D音声ブラウザの最大の特徴は「音源の方向感を持った音声出力」にあります。開発当初から、音源の方向感を表す音声出力を実現することに注力して開発を進めてきました。その結果、方向感を表す方法として、頭部伝達関数(HRTF:Head-Related Transfer Function)による手法を組み込むことにより、より正確に方向感を表現できるようになりました。 パソコンにヘッドフォンをつなぐだけで、特別な機器を加えることなく利用することができます。

また、音源方向感の表現の精度をより高めるために、実際に測定した8名のHRTFデータを選択可能な形で組み込んでいます。(HRTFデータ測定については、アライド・ブレインズのホームページ参照)

頭部伝達関数のデータを選択できることが重要な意味を持つ理由としては、頭や耳の形などにより一人一人が異なった頭部伝達関数を持っているため、個人差にもよりますが、単一のデータでは方向感が再現できない場合があるといったことがあげられます。特に男女差は大きく、その課題を解決するために、 3D音声ブラウザでは男女各4つのデータの中から利用するデータを選ぶことが可能になっています。

しかし、頭部伝達関数にも、上下での差(特に正面での上下)を表すことが難しいという課題も残っており、今も解決方法を検討しています。

なお、3D音声ブラウザによる音源方向が移動するサンプル音声については、後日ダウンロードして試聴できるようにする予定です。

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3D音声ブラウザ開発の現状

開発当初から、音源の方向感を表す音声出力を実現することに注力して開発を進めてきたこともあり、ブラウザとしての基本操作を行なうための機能の完成度はまだまだ十分とは言えない状況となっています。

現在も、音声出力の改善とともに、操作性を高めるための検討を進めています。

3D音声ブラウザの画面

3D音声ブラウザの画面

3D音声ブラウザはインターネット・エクスプローラ(IE)を継承(クラスライブラリを使用)して開発しているため、メニュー構成は独自になりますが、ウィンドウ表示はIEとほぼ同じです。

全画面表示した3D音声ブラウザの画面

全画面表示した3D音声ブラウザの画面

「F11」キーにより全画面表示した画面です。全画面表示した時のコンテンツの量を基準に、音声出力する位置を定めています。

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実行環境とPCの性能による影響

3D音声ブラウザは、インターネットエクスプローラのモジュールを利用して作られています。そのため、Windows OS上でないと動作しません。また、現状では、Windows98以降でのテストしか行なっておらず、 Windows98より以前のWindows OSでの動作は確認しておりません。

また、方向感を持った音声を作成する際には、お使いのパソコンの多くの資源(CPUとメモリ)を使います。そのため、CPUの性能やメモリの容量によっては、 3D音声ブラウザの音声出力が不安定になったり、エラーにより3D音声ブラウザが強制終了してしまうことがあります。市販されているPCの性能が上がることによって徐々に解決される問題ではありますが、現状の課題のひとつになっています。

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今後の予定

3D音声ブラウザには幾つかの課題があり、すぐに全ての課題を解決することはできません。現在、次なるステップとして、「音源の方向感を表わす音声出力」に加え、「音声ブラウザとしての基本操作が可能な機能」を実装したバージョンの開発を進めております。開発完了後は、公開配布版としてライセンス契約上可能な範囲で、多くの方に使っていただく予定です。

現在の予定では、早ければ12月中旬公開となっており、配布の方法やスケジュール等は随時ホームページにある「お知らせ/更新情報」でお知らせいたします。

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パートナーを求めています

現状、弊社スタッフおよび協力者のかたがたと、公開配布版の開発後の展開について議論している状況です。理想的には、3D音声ブラウザを製品としての完成度を高め、できるだけ安価に提供・販売することですが、技術的な面や開発費用の兼ね合いから、弊社単独の展開では満足のいく進捗を望むのは厳しいと判断しています。

このような状況から、弊社とパートナー的に協力関係を結び、3D音声ブラウザ開発に携わってくださるかたがた(企業、団体、学校、個人等)を求めております。3D音声ブラウザの製品化だけでなく、3D音声ブラウザの一部を活用し、別の製品を開発するといった形であっても、相談の上、協力することも可能です。興味をお持ちのかたからの連絡をお待ちしております。

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このページの初版:2003年12月1日